SSブログ

経口摂取の限界 [その他いろいろ]

きっと誤嚥性肺炎をおこすだろう、って思っていても

できるだけ口から、できるだけ美味しいものを

食べてもらいたい、っていう家族や職員の思いをどうにかしたい。


熱が出てしまった。

痰がでてきてしまった。

病院だったら食事をとめて、点滴をして、

そのうち食べ方を忘れてしまって。


でももしも家だったら?

少しでも食べれるようならむせながらでも食べてもらい

点滴は最後の手段。


では、施設ではどうしましょう??

家族を含めて話し合いの場をもち、専門職の意見と

どこまでできるかを考えりことしかできません。


点滴の力を少し借りて、少しでも体力がつけば

嚥下の力もかわってくるかもしれません。


そういう期待を込めて、点滴を選択することもあります。

ちょっとした質問 [その他いろいろ]

医療の事とは違うこともありますが

どうしてそれを医務に聞きます?っていう質問

爆笑ものだったりして余裕のあるときには親切丁寧に

お答えしますが、それが忙しいときだと冷たい対応になってしまいます。

そんな時はごめんなさい。m(__)m

看護師新人の頃は、先輩に話しかけるタイミングをよく探ったものです。


・インスタントコーヒーってどのくらい粉をいれればいいですか?

 →カップの大きさにも、好みにもよるけれど、スプーン1杯くらいかなぁ?
  ミルクやお砂糖はどうするか聞いてね、糖尿の人の場合はちょっと注意。


・これって、まだ食べても大丈夫だと思います?
 
 →開けた日付を書いておきましょうよ~~~。賞味期限とか。


・オブラートってなんですか?

 →粉薬が苦手な人とか薬を包んで飲むための溶ける薄い紙。
  濡れた手では溶けちゃうから触らないでね。
  最近はイチゴ風味もありますよ。
  筒の袋状になったものと、普通の丸や四角の紙みたいなの
  などいろんな形があります。


・洗濯機の中から〇〇でてきたんですけど、どうしたらいいですか?

 →それは医務ではなくてリーダーさんに伝えるか、申し送ってください♪


  


何でも聞いてOKなんですけど、そのうち若い子が

牛乳パックの開け方がわかりません~、とか

予想もしなかった質問をされるのではないかと想像してしまいます。

インスタントのコーヒーは入れたことない子にはわからないですよね、

でも、入れものの箱とか瓶にかいてあったりしませんか?

オブラートを知らないというのにも驚きましたが、今まで見たことなければ

聞いたことがないという子も介護職に就く時代ということですね。





現場での連携 [その他いろいろ]

連携、連携って流行りのように言われていますが

実際に現場でどうやって連携をとるか、なんて

なかなか教えてもらえるものではありません。


ケア連携の研修をしているけれど、看護の業務の一部を

介護職員もできるようにして、ケアを連携って、

そういう簡単な話ではないと思います。


実際、連携って一言で言われても同じ介護職員同士の連携から

他職種の連携、他施設との連携、いろいろなところとの

連携があります。


どうやって連携をとっていうかっていうと、

どの情報をどの職種、どの相手に伝えることで

より、ケアがスムーズにすすめることができるか、

それをきちんと判断できる知識と、

相手に分かりやすく伝える技術とコミュニケーション能力、

そういうことが、ムリなくできる職場の環境も必要です。


ご飯を食べるのが少しずつ難しくなっていく方を

サポートするときに、その情報を誰と共有して、

どうやって話し合いの場を持って、

誰にアドバイスをもらい、誰が決めていくのか。


その場には各専門職だけではなく、本人、家族が

居ても良いかもしれません。

そういう判断を介護職員がリーダーシップをとって

決めていける力をつけてほしいです。

吸引について [ケア連携]

50時間のケア連携の研修で鼻腔からの吸引が

可能になりましたが、実際には気管支までチューブを

入れるわけではないので、吸引できる咽頭のところまで

というだけでは本当に気管支の奥の方に潜んでいる

分泌物を吸引できるわけではないんですよね。

どうしても取りきれなくて、ゴロゴロする音が残ってしまい

何回も吸引を繰り返そうと頑張ってしまうと

それが返って超高齢者には負担になってしまうことが心配です。


あきらめる、という判断をすることも大切なことだと思います。

ムリをしすぎない、1人の人に時間をかけすぎない、

もちろん表情や呼吸状態を観察していれば、ムリな吸引を

重ねることはないと思いますが、観察する余裕もなく、

痰の音を気にして何回も何回も吸引をしてしまうことは

かえって呼吸状態を悪化させることにつながる危険もあり

怖いことをしている、と感じてしまいます。


はじめて吸引を行うという介護職員をみていると、

とても緊張しています。頭の中でやることがわかっていても

身体が違うことをしてしまったり、ついうっかり忘れてしまったり

いろいろなミスをしてしまうこともあります。


吸引するという動作のほかに清潔と不潔についても

きちんと理解されなくてはいけません。



何回かの経験をつんで、実際に自分が責任をもって

吸引をできるという立場になったときに

自分たちが吸引して痰が取りきれることばかりではないと

吸引を過信しないでダメなときは、とりきれません、って

看護師に報告できるような判断をしていけるように、

自分の職場の職員にも伝えていきたいと思います。


眠れないとき [その他いろいろ]

病院で働いたころから、不眠の患者さんに寝てもらうのに

魔法が使えたらどんなに楽か?なんて考えたことがありました。


前回記事の偽薬も、痛みどめでなく眠り薬としても効果があると

思いますが、実際にパウダーシュガーの偽薬を内服され

その後にホットミルクを飲んで休まれたようなこともあって、

きっとお砂糖を入れた暖かい牛乳でも充分な効果が

得られるのではないかと思ってしまいます。


その他に、しばらく話を聞いてあげる、

室温調整、寒かったら暖かくしたり、暑かったら涼しくしたり

子供なんかでは暑くて寝れないときに、うちわであおいであげると

すぐに寝てしまったりすることもありました。

あとは添い寝ですね。。。

高齢者でもやっぱり一人で寝るのは不安が伴うことがあって

誰かと一緒に寝たい、という気持ちはあるようです。

その日気が合ったショートステイ同志で他人であっても

一人で寝るより一緒がいい、と一つのお部屋にベッドを二台

並べて寝ることもありました。


眠れない方に何ができるか、話術も、環境整備も、

寝酒の提供も、すべて介護技術と言えるのかもしれないですね。



偽薬の使用 [いろいろな病気のこと]

プラセボと呼ばれる偽薬について

賛否両論あることと思います。

市販の透明カプセルに料理用のパウダーシュガーをつめれば

薬局の処方がなくても、立派な偽薬が作成できます。

それを飲ませるという指示を誰がだすのか?

本来、内服薬としての処方であれば医師の指示がなければ

いけないところですが、偽物なので難しいところです。


どんな時に使うかというと、

多くは精神的な痛みの場合かと思います。

実際に痛いのだとは思いますが、不安により痛みが

増強することは間違いないので、安心材料としての

偽薬使用ということになります。


実際に使う時は、なんとなく相手を騙しているということで

申し訳ないと思いつつ、痛み止めは胃に悪いし、

これでももし効果があるのだったら。。。。。

なんていうとても複雑な気持ちです。


それでも本当に、効用がないシュガーパウダーでも

痛みが取れるという事実があるのも間違いないことです。

良薬口に苦し、のはずですが、甘いものでも

効果があるということもありますので、

どうしようもないときの手段として。


50時間の研修 [ケア連携]

各県で進み方も違うと言われている50時間の

吸引&経管栄養のケア連携研修。


内容としては細かく、きちんと教えてもらっているようで

経験の浅い看護師よりも、もしかしたらきちんとした

知識、技術をもって修了されるのではないかと思います。


病院で経管栄養の経験がない看護師もたくさんいるはずです。

吸引だって経験ない看護師もいると思います。

専門が整形外科だったら、経管栄養はなかなかあたらないでしょう。

経管栄養も小児と大人とでは違う、っていうことも

どちらかしか経験のない看護師はどのくらい理解されているでしょうか?

知らないことは決して恥ずかしいことでもなく、勉強不足でもなく

看護師の職場の特性がそういうものだということだと思います。


今回の介護福祉士対象のケア連携研修では、

きちんと注入用のチューブに薬の投与用の先端がまっすぐになっているもの、

持続注入用のきちんと先端が下向きになっているもの、

という細かい種類も教えてくれていますし、

半座位の角度、注入速度の合わせ方、吸引の圧、

正しい記録の仕方などももちろん教えてくれます。

吸引の圧だって看護師が咄嗟に聞かれてすぐに答えれる人

ばかりではないと思います。


一緒に働いている看護師よりも、もしかしたら

50時間の研修を終わった若い介護福祉士さんのほうが

新しい知識を得て、技術も学んできて、

きちんとした理解の元でケアできるようになるのかもしれないです。

施設の看護師の作成した古いマニュアルのほうが介護福祉士さんに

「ここは違うんじゃないですか?」なんて指摘されるかもしれません。


そのくらいしっかり教えてくれている、という印象です。





ケア連携(50時間) [ケア連携]

14時間から50時間になって新しい情報です。

県内のみのものなのか、全国的なものなのか、

文書での確認はできていませんが、役所に問い合わせて

確認したことと、50時間の指導看護師から聞いた話です。


・医師からの包括指示書は3カ月毎に更新。

・吸引の記録、経管栄養注入開始、終了のチェック、サインの記録、
 
 計画書などを医師に提出、報告をきちんと医師にしてから更新の指示をいただく。

・実地研修の担当NSは50時間の指導看護師研修をうけていなくてもOK.

・フォローアップの継続研修は毎月行うこと。

・ケア連携の委員会(医療的ケア対策推進委員会)の開催は3カ月に1度程度。


とりあえず覚えていることでこんな感じでした。

実地研修に進むには50時間の研修の試験を90点以上で合格しなくてはいけない、

追試もありますが1回目の試験で70点以下の場合は追試も受けることができない。


吸引や胃瘻の経管栄養ができるようなモデルの人形があり

きちんとした研修をしてくれるようです。


28年までに50時間研修をすすめて行かなくてはいけないのかもしれないですね。

どのくらいの施設が積極的に研修をすすめていくのかも疑問です。

実際、口腔ケアをきちんと行うようにしたところ、吸引の必要性がなくなり

対象の利用者さんがいなくなってしまったという話も聞きます。

胃瘻の方も増えていくわけでもないのなら、あえて研修をしなくても、

と考える施設も多いのではないかと思います。

まだまだ情報集めです。

このHPのアクセス [その他いろいろ]

このブログはじめて、いろいろな記事がありますが

最近それほどの更新をしていないのに、アクセス数が

増えている傾向にあります。


もしかしたら介護職も医療的な知識を必要とすることが

増えてきているのかもしれない、そのためにネットで簡単に

情報を集める人も増えているのかもしれないですね。

多くアクセスがある記事はマニュアル等ですが、

中でも膀胱留置カテーテルの記事は

毎日のようにたくさんのアクセスがあります。

座薬や浣腸などと合わせて、在宅酸素についても、

記事を検索して訪問される方がいらっしゃいます。


近年、入院期間も短く退院され在宅や施設に帰ることも多く

どうしても介護職が医療に関わることも増えてきているのだと思います。

流行りの「連携」という言葉はとても都合の良いものですが、

「介護と看護のケア連携」の研修でも各施設の捉え方は様々で

決して良い連携がとれるようになっているようには感じられません。

お互いの職を尊重し合って、働きやすい職場を作るだけでなく

違う施設、病院、公の場など様々な専門職のいる場との連携をとり

これからの社会も住みやすいものにしていかなくてはいけないです。


離職率が高いと言われることも、労働条件だけでなく

いろいろな職種間での関係などが大きく関係しているかもしれません。

ちょっとしたきっかけで、働きやすい職場にかわるかもしれないです。


ここの記事はこれがすべてではなく、こういうこともある、

という程度の知識としてでも、知っていて損はない、

そんな気持ちで続けていけたらと思っています。





ショートステイの方の体調 [その他いろいろ]

特養でのショートステイをご利用される方、

介護度もそれほど高くなくて、ちょっと介助が必要な程度

というのなら何の問題もありません。

どうしても超高齢での利用となると、いつ何時体調を崩し

病院へ行かなくてはいけなくなるか、本当にわかりません。


本来ならケアマネージャーさんがきちんと連携をとり

危険な状態での施設利用というのは避けていただきたいのが本音です。

それでも入院するほどでなく、家族は仕事がある、

どうしてもレスパイトを考えてもショートステイが必要になるというのも理解できます。


ショートステイの方が体調が悪くなっても、かかりつけ医ではない施設の嘱託医師は

診察して薬を処方したりすることに抵抗を感じることもあると思います。

昼間なら看護師が判断して、家族に連絡を取ってもらうこともできますし、

相談員やケアマネージャーとも連携がスムーズだと思います。


問題は夜中です。

夜に突然・・・・・、

熱が出ました、痙攣です、呼吸が苦しそうです、吐きました、下血しました、

こんなとき介護職員だけでどうしましょう?

迎えに来れる家族がいれば良いのですが、そういう家庭ばかりではありません。


家にいたら家族が気が付かなくても許されることが

施設にいて職員が気が付かなかったのでは許されないのです。


なんて大変な難しいお仕事だろう、って本当に感じます。


オンコールの看護師がいるのなら、すぐに連絡をとって指示をもらい

対応方法を聞くことができると思います。

ただ、看護師も判断に悩むことが多いです。

いつもの様子を知っているわけではないので入所されている方に比べて

判断基準が難しいことになります。

やはりお家の方に状態を伝えて、普段の様子と比べてもらい、

受診の希望の有無などを確認することになります。



命の危険がある場合はすぐに救急車、ですよね。

施設でショートステイの方がお亡くなりになった場合、

誰が死亡診断書をかけるか、ということが問題になります。

嘱託医師は診察をしたことがなければ、初めて診るショートステイの方の

死亡診断書は書くことができないと思います。

救急指定医であれば別ですが。


だからどうにか蘇生して救急車にのせてもらい、

病院へ運んでもらうことしかできません。

万が一、ということであれば検死が入り、

警察から職員が事情聴取されることになります。

愛情を持って介護をしていた相手であっても、

警察は人を疑うことが仕事のようなので、そういう目でみられ

いろんな不快な質問をされるそうです。


他人事かもしれませんが、介護の現場で働くということは

それくらい責任の重い仕事をしているということですよね。


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。