SSブログ

吸引について [ケア連携]

50時間のケア連携の研修で鼻腔からの吸引が

可能になりましたが、実際には気管支までチューブを

入れるわけではないので、吸引できる咽頭のところまで

というだけでは本当に気管支の奥の方に潜んでいる

分泌物を吸引できるわけではないんですよね。

どうしても取りきれなくて、ゴロゴロする音が残ってしまい

何回も吸引を繰り返そうと頑張ってしまうと

それが返って超高齢者には負担になってしまうことが心配です。


あきらめる、という判断をすることも大切なことだと思います。

ムリをしすぎない、1人の人に時間をかけすぎない、

もちろん表情や呼吸状態を観察していれば、ムリな吸引を

重ねることはないと思いますが、観察する余裕もなく、

痰の音を気にして何回も何回も吸引をしてしまうことは

かえって呼吸状態を悪化させることにつながる危険もあり

怖いことをしている、と感じてしまいます。


はじめて吸引を行うという介護職員をみていると、

とても緊張しています。頭の中でやることがわかっていても

身体が違うことをしてしまったり、ついうっかり忘れてしまったり

いろいろなミスをしてしまうこともあります。


吸引するという動作のほかに清潔と不潔についても

きちんと理解されなくてはいけません。



何回かの経験をつんで、実際に自分が責任をもって

吸引をできるという立場になったときに

自分たちが吸引して痰が取りきれることばかりではないと

吸引を過信しないでダメなときは、とりきれません、って

看護師に報告できるような判断をしていけるように、

自分の職場の職員にも伝えていきたいと思います。


眠れないとき [その他いろいろ]

病院で働いたころから、不眠の患者さんに寝てもらうのに

魔法が使えたらどんなに楽か?なんて考えたことがありました。


前回記事の偽薬も、痛みどめでなく眠り薬としても効果があると

思いますが、実際にパウダーシュガーの偽薬を内服され

その後にホットミルクを飲んで休まれたようなこともあって、

きっとお砂糖を入れた暖かい牛乳でも充分な効果が

得られるのではないかと思ってしまいます。


その他に、しばらく話を聞いてあげる、

室温調整、寒かったら暖かくしたり、暑かったら涼しくしたり

子供なんかでは暑くて寝れないときに、うちわであおいであげると

すぐに寝てしまったりすることもありました。

あとは添い寝ですね。。。

高齢者でもやっぱり一人で寝るのは不安が伴うことがあって

誰かと一緒に寝たい、という気持ちはあるようです。

その日気が合ったショートステイ同志で他人であっても

一人で寝るより一緒がいい、と一つのお部屋にベッドを二台

並べて寝ることもありました。


眠れない方に何ができるか、話術も、環境整備も、

寝酒の提供も、すべて介護技術と言えるのかもしれないですね。



偽薬の使用 [いろいろな病気のこと]

プラセボと呼ばれる偽薬について

賛否両論あることと思います。

市販の透明カプセルに料理用のパウダーシュガーをつめれば

薬局の処方がなくても、立派な偽薬が作成できます。

それを飲ませるという指示を誰がだすのか?

本来、内服薬としての処方であれば医師の指示がなければ

いけないところですが、偽物なので難しいところです。


どんな時に使うかというと、

多くは精神的な痛みの場合かと思います。

実際に痛いのだとは思いますが、不安により痛みが

増強することは間違いないので、安心材料としての

偽薬使用ということになります。


実際に使う時は、なんとなく相手を騙しているということで

申し訳ないと思いつつ、痛み止めは胃に悪いし、

これでももし効果があるのだったら。。。。。

なんていうとても複雑な気持ちです。


それでも本当に、効用がないシュガーパウダーでも

痛みが取れるという事実があるのも間違いないことです。

良薬口に苦し、のはずですが、甘いものでも

効果があるということもありますので、

どうしようもないときの手段として。


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。