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家で行っている感染対策 [清潔不潔について]

家族のうちのだれかが、ノロウイルス、インフルエンザ

そんな時にはナースの知識を使いまくって

うがい手洗い、消毒、換気。


・外から帰ったらうがい手洗い。

・保菌者と同じ部屋にいた場合、他の部屋に移動時には
 
 外出後と同様に石鹸で手洗い、うがい。

・食事は時間をずらす、もしくは対面に人がいない配置。

・食後のテーブルは消毒を考えて拭く。

・ノロウイルスならキッチンハイタ-やミルトンを薄めたもので。

・インフルエンザならアルコール除菌。

・咳をしていれば3mは菌が拡散していると考える。

・噴霧式の消毒があればトイレや洗面など適宜使用。

・家の中を密閉しないで、常に少しだけどこかの窓を開けておく。

・1時間に1回は換気。

・寒くても電気代やファンヒーターの灯油代は気にしないで窓を開ける。

・部屋の中の空気の流れを考えて、風上に保菌者はいないようにする。

・タオルは別にして洗濯の手間を惜しまない。

・寝具類も洗えるものは洗い、干せるものは紫外線にあてる。

・寝る場所もできれば隔離がのぞましい。

・同じ部屋で寝る場合は、マスクをつけて寝る。


すごい神経質な感じもしますが、ここまでやると

同じ家に住んでいても、だいたい他の家族には感染しません。

もちろん、完璧ではありませんが、在宅での参考までに。


病院だったら [清潔不潔について]

手洗いの蛇口をひねることも不潔になってしまので

できれば自動でセンサー感知したら水が流れるタイプの

水道が望ましいですが、なかなかそうもいかず。

せめて手洗い後に蛇口を閉めるときは、手を拭いたペーパーで

自分の手で触れないように蛇口をしめます。



ハンドソープなどの容器の継ぎ足しも、一度きちんと洗って

しっかり乾燥させてから新しい液を入れます。

水分が残った状態というのは、どうしても細菌を繁殖させる

ことになってしまうからです。


手洗い後の手を拭くとき、もったいないから紙は1枚で、

なんていうのはもってのほか。耳を疑いました。

指先だけ洗うのなら、ふき取りもペーパー1枚で十分かも

しれませんが、介助行為をするのであれば、きちんと

前腕を肘まで石鹸をつけて洗いますよね。

ペーパー2枚だって水分を拭き取るのには足りないでしょう。


床におちたクッションをそのまま布団の上にあげるとか、

ベッドのコントローラーを床に置く?とか、

訳のわからない不潔行為はあきれるばかりです。



病院ではいたってあたりまえのことだと思いますが

たったこれだけのことを福祉施設では

統一するのにとてもエネルギーが必要になります。

床は不潔です。

床から30センチは不潔とみなしています。

靴を履きかえていたとしても、毎日床掃除をしているのなら

自宅と同じ考えでよいとしても、そういう場でも床は不潔に

感じてほしいと思います。


感染を防ぐには普段からそういうことにも

気を付けながら更に換気などにも気を配り

応用を利かせたいものです。





むせても食べたい [その他いろいろ]

いくら嚥下訓練しても、マッサージしても、

口腔ケアしても、お薬の副作用もあって

経口摂取にはどうしても限界がある場合でも

それをわかっていてもまだ

口からおいしいものを食べたい、

っていう願いが心の奥にあります。

そういうときに、医療は危険性を前面に出し

禁止や制限をしてしまいます。


そこを生活の視点で介護は

本人の希望をかなえてあげたい、

そう思ってほしいです。


無理してむせて、誤嚥して肺炎になって

熱が出たって、そうなるってわかっていても

食べたいものは食べたいんです。

家族だったら、食べさせてあげたい、

それで本人の願いもかなって

たとえ寿命が短くなったとしても

生きている意味を考えたら

きっと後悔なんてしないと思う。


背中を押すのは介護だと思う。


そのための知識や観察力を身に着けてほしい。


呼吸の観察 [その他いろいろ]

呼吸状態の観察について

教科書的には

・呼吸回数

・酸素飽和度

という項目になりますが、普段のその人の呼吸と比較して

回数がどれくらい多いか、少ないか。

成人の呼吸回数は20回/分以上だったら呼吸が早い、と感じてほしいです。

数えなくても見て判断できるくらい、明らかな呼吸促迫気味、という数字です。

そうなるときっと、一回の呼吸も浅くなっていて肺の中でのガス交換が有効に

行われていないのではないかと予想します。


回数と、呼吸の深さは関連ありますよね。

もちろん回数が少なくて浅い呼吸ならもっと怖いと思いますが。


それから、咽頭喘鳴、肺雑音、気管狭窄音、このくらいの見分けは

つけてほしいと思います。


・ノドのあたりでゴロゴロしているのが、咽頭喘鳴、


・ノドより下の肺の中でゴロゴロしているときは肺雑音。

聴診器で聞くと明らかにわかるのですが、ひどい肺雑音の場合は

胸に手をあててみると、ゴロゴロの振動が伝わってきてわかります。

・気管狭窄音はぜんそくの時にでるようなヒューヒューいう音です。

ヒューヒューと長くなくても、呼気や吸気の最後にキュっという

気道が狭くなるときの音が入る場合もあります。


雑音があれば、吸引などで分泌物を取り除くことが必要になりますが

狭窄している場合は、必要以上に吸引などの刺激をすることで

自分で咳をたくさんすることでも更に狭窄がひどくなる場合もあります。


安静に、深呼吸などして苦しくない体位ですごすことが大切で、

気管支拡張剤の処方があれば使用します。


数字だけではない観察力も経験によって培われるものです。


爪が剥がれるとき [その他いろいろ]

爪がグラグラしてしまって剥がれそうになるとき、

多くは白癬爪の場合だと思います。

もちろん他にも考えられる原因はありますが。

白癬爪なら次第に動揺が大きくなり、

抜爪することになるのですが、自然に爪が

脱落することもあります。


どちらにしても爪が上向きになったりして

痛みを伴う場合が多いので、爪が動かないように

固定してガーゼなどで保護するようにしています。

カットバンで止めても大丈夫だと思います。


痛みがひどかったり、出血が多い場合など

心配なら皮膚科や整形外科、外科などの受診をお勧めします。

苦痛がなく様子を見れそうなら暫くそのままで、

清潔を保ちぶつけたり衝撃を与えないように注意して

いけると良いかと思います。



逆さまつ毛 [その他いろいろ]

逆さまつ毛が生えてくる人は、ある程度の長さになると

とても気になって辛い思いをするようです。

1本だけだったり2~3本だったりと人によっていろいろですが

眼科受診をしても抜いてもらうだけで、何もしてくれなかった

という方がいました。

まつ毛にパーマをかけたり、手術という方法もあるのかもしれませんが

高齢者になかなかすすめられないような感じです。


自宅で家族が協力してくれるようなら、毛抜きで抜いてしまえばよいだけです。


それを施設等でどうするか、というと看護師が抜くっていうことに

なんとなくなるのですが、それも難しい話で逆さまつ毛も生え方により

いろいろなケースがあります。

抜けやすいものもありますが、難しい場合もあります。

ムリだったら眼科受診をお勧めするのが良いと思います。


もしも抜く場合:

毛抜きは消毒する。

手洗いを十分に行う、手袋着用。

臥床してもらい動かない様にしてペンライトなどで照明準備。

瞼をきちんと開いて眼球を傷つけないように毛抜きでまつ毛を抜く。

(抜いた後は抗生剤点眼または眼軟膏などを医師に処方依頼)


自分で頑張って抜こうとしている方を見ると、どうにかしてあげたい

と思ってしまいます。医療行為となるかどうか?

帯状疱疹Ⅱ [皮膚のこと]

帯状疱疹は神経に沿って赤くぶつぶつができて、痛痒くなります。

水ぼうそうにかかったことがあれば、免疫ができているはずですが

抵抗力が弱っている場合、再発のような形で症状がでることがあります。

水ぼうそうも、帯状疱疹も、ヘルペスも同じウイルスと考えてよい様ですが

ウイルスの種類は8種類あるとかかれていました。


どんな発赤疹が帯状疱疹か、っていう判断は見たことがなければ

なかなか難しいものですが、疑わしいときは皮膚科受診をお勧めします。


きちんと抗ウイルスの投与をすれば、治りますし

痛みもそれほどひどくならない場合もあります。

ゾビラックスは内服も点滴もあります、軟膏もあります。

最近はバルトレックスを使うほうが多いのかもしれませんが

きちんとした診断をうけていただきたいです。


浸出液や痰に混ざる分泌物からも飛沫感染しますので

個室での隔離が必要になります。


消毒はアルコールも次亜塩素酸も有効とのことで、

高齢者施設では少し気をつけていきたいところです。



それから、どこの部位に症状がでているか、ということで

その神経の支配する機能が低下していることも考慮したいです。

顔面にでることもあり、目や耳の近くだ視力や聴力も心配ですし

お腹の場合は、腸の動きも悪くなるような感じがします。


早めに見つけて、早く治療してなおしてしまいたいですね。




摘便の前に [その他いろいろ]

摘便はよく介護職員から「お願いしまぁ~す。」

って声がかかります。

が。。。

本当に必要かどうか???

って感じることもときどきあります。

本当に自力で無理?とか。

これムリに出さなくても、とか。


で、本当に出そうで、出せなくて、苦しんでいるとき。


そういうときに、ちょっと肛門の周りを指で押してあげてみてください。

指を中に入れるのではなく、穴の周りを押すことで

出そうで出なかったものが、ちょっとだけ顔をだすこともあります。


それを繰り返すと、ちょっとだけ顔を出したものが

上手にでてくることもあります。



その前に。

洗浄してみて刺激を与えたり、腹部マッサージをしたりと、

色んな手法ももちろん試してみて、ですが。


介護職員がやってはいけない摘便、

でもやるしかないこともある、

どれだけの危険と、どれだけの苦痛を与えているか

それをきちんとわかった上で、

どうしても必要なときだけの処置としたいと思います。

救急搬送時 [その他いろいろ]

<119番で救急車を呼んで救急搬送を要請するとき>
 
 電話で住所、急変された方の名前、年齢を伝え、
 
 どんな状態なのか分かる範囲で説明する。
 
 息をしていない、脈がとれない、

 意識があるかないか、いつもより反応が悪い、

 胸の痛みを訴えている

 出血多量で血圧が急に下がった、

 嘔吐していて血圧が異常に高い、

 転んで動けない、→骨折の疑いかも?


などわかる範囲で説明します。

呼吸停止、心拍停止、胸痛発作などの専門用語は使わなくても

状況を伝えられればよいのですが、救急隊員の中には

緊急事態なのでわかるのですが、圧倒されてしまうような

すごい勢いで責めたてるように質問してくる方もいて

怖くて怯んでしまう介護職員も少なくないです。


先日聞かれたことですが、

「心臓が止まった時に誰かついていましたか?」

この質問にはびっくりしました。

いつ心臓が止まったって、誰が判断できるでしょう?

特養施設で心電図モニターをつけて救急隊を待っているわけではありません。

AEDがあればわかるかもしれませんが、ついていませんでしたから。

最終に脈拍を確認したと聞いている時間を伝えて、

私が到着したときに心音確認できなかったことを伝えても、

それでもまだ、同じ質問をされました。

「だから、止まった時にそばについていましたか?」


きちんと

「いつ止まったかわかりません。」

と答えましたが、こんな理不尽な質問もされることあるんです。


救急隊員の質問にはわかる範囲で、

わからないことは「わかりません」で充分です。


それよりも、感染症がある場合、それだけは最初に伝えるのが

良いと思います。救急隊員に感染しないために。




50時間の実地研修 [ケア連携]

喀痰吸引、経管栄養の50時間の研修で、筆記試験に合格すると

各施設での実地研修に入ります。


最低の回数として

口腔の吸引 10回

鼻腔の吸引 20回

経管栄養 20回

となっていて、それぞれ20~30程度の評価項目が定められています。

その評価項目がすべてきちんとできている、という回数が全体の7割以上、

最後の3回は連続してできていなくてはいけない、という規定があって

それをすべてクリアできて初めて県のほうから認定証をいただきます。


普段から慣れている職員なら、自分の悪い癖を直すくらいで

それほど難しいことではないかもしれません。

でも入ってようやく1年たったばかり、という経験年数で、

実際にやったことがないのなら、とても難しく感じてもおかしくありません。


そんな実地研修を行う時間をどうやって確保するかが難題です。


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