座薬・浣腸 [マニュアル]
肛門からの座薬の挿入
座薬は肛門から挿入する薬です。
痔に代表される局所部分の疾患の治療に用いるものと、
直腸(肛門から約10~15cm)の粘膜から直接吸収させて
全身的疾患の治療に用いるものとがあります。
全身的疾患用としては、鎮痛、解熱、吐き気止め、
抗生物質、抗炎症薬などがあります。
①冷蔵庫から座薬を取り出しておき室温に置いておく。
(冷たいまま使用することで一層違和感があり便意を催すことが多いため)
②手袋を装着し尖ったほうにワセリン又はオリブ油を付けて
肛門の位置を確認して座薬を挿入する。
すぐにでてきてしまわないことを確認する。
③挿入後はしばらく横になるか、じっとしているようにする。
④便意があるときは使用しないで排便してから使う。
⑤座薬を半分だけ使うときには剃刀やはさみで斜めに切断する。
市販のディスポーザブルでのグリセリン浣腸
(介護職員可→挿入部の長さが5~6㎝程度以内、グリセリン濃度50%成人の場合で40g以下)
<目的>
グリセリン液を直腸内に注入することにより
を滑らかにすると同時に腸壁に刺激を与えて
蠕動運動を起こし便を排出しやすくする。
<禁忌>
脳圧亢進症状がある、又は予測される場合
動脈瘤、重篤な高血圧、心疾患がある場合、血圧変動が激しい場合
衰弱が著しい場合、下部消化管、生殖器系の術後、腸管内出血、
腹腔内炎症のある場合、腸管に穿孔もしくは穿孔の恐れがある場合
<手順>
①利用者に「お尻から薬を入れて便を出します」など
目的、方法などを事前に説明し同意を得る。
実施前には排尿をすませてもらう。
②浣腸液を41~42℃に温める。(人肌程度)
③環境を整え、プライバシーの保護に努める。
④ベッドで左側臥位にする。片足を曲げ、体位を安定させる。
側臥位がとれない場合は仰臥位で行う。
⑤手袋を着用し、浣腸器のキャップをはずしチューブ先端まで
浣腸液を満たしチューブ内の空気を抜く。
⑥浣腸器のチューブ先端から全体にワセリンを付ける。
⑦肛門部を開きチューブをゆっくりと回しながら
呼気に合わせて5~6㎝挿入する。
息を吐く時に肛門括約筋の緊張が緩み挿入がスムーズになる。
⑧ゆっくりとグリセリン液を注入し、注入が終わったら
チューブを静かにゆっくりと抜去する。
⑨1~3分間排便を我慢するように説明し肛門部を圧迫する。
状態によってはグリセリン液の注入直後に排泄の準備を必要とする場合もある。
⑩浣腸後は腹痛、腹部膨満感などの症状の有無、程度を観察し、顔色も確認する。
<注意事項>
・歩行が可能でもトイレでの浣腸は挿入時の体位で
腸穿孔を起こす事故報告があるのですすめない。
・排便後の急激な血圧低下の可能性もあるため浣腸液の注入後は
ナースコールを渡す、声かけをするなど状態を確認することが必要である。
・チューブ挿入時に抵抗がある場合には無理に挿入しないで
2~3㎝抜いて回転させながら再挿入する。
それでも抵抗があり痛みを訴える場合には宿便、
痔、直腸狭窄などが考えられるため無理には挿入しない。
座薬は肛門から挿入する薬です。
痔に代表される局所部分の疾患の治療に用いるものと、
直腸(肛門から約10~15cm)の粘膜から直接吸収させて
全身的疾患の治療に用いるものとがあります。
全身的疾患用としては、鎮痛、解熱、吐き気止め、
抗生物質、抗炎症薬などがあります。
①冷蔵庫から座薬を取り出しておき室温に置いておく。
(冷たいまま使用することで一層違和感があり便意を催すことが多いため)
②手袋を装着し尖ったほうにワセリン又はオリブ油を付けて
肛門の位置を確認して座薬を挿入する。
すぐにでてきてしまわないことを確認する。
③挿入後はしばらく横になるか、じっとしているようにする。
④便意があるときは使用しないで排便してから使う。
⑤座薬を半分だけ使うときには剃刀やはさみで斜めに切断する。
市販のディスポーザブルでのグリセリン浣腸
(介護職員可→挿入部の長さが5~6㎝程度以内、グリセリン濃度50%成人の場合で40g以下)
<目的>
グリセリン液を直腸内に注入することにより
を滑らかにすると同時に腸壁に刺激を与えて
蠕動運動を起こし便を排出しやすくする。
<禁忌>
脳圧亢進症状がある、又は予測される場合
動脈瘤、重篤な高血圧、心疾患がある場合、血圧変動が激しい場合
衰弱が著しい場合、下部消化管、生殖器系の術後、腸管内出血、
腹腔内炎症のある場合、腸管に穿孔もしくは穿孔の恐れがある場合
<手順>
①利用者に「お尻から薬を入れて便を出します」など
目的、方法などを事前に説明し同意を得る。
実施前には排尿をすませてもらう。
②浣腸液を41~42℃に温める。(人肌程度)
③環境を整え、プライバシーの保護に努める。
④ベッドで左側臥位にする。片足を曲げ、体位を安定させる。
側臥位がとれない場合は仰臥位で行う。
⑤手袋を着用し、浣腸器のキャップをはずしチューブ先端まで
浣腸液を満たしチューブ内の空気を抜く。
⑥浣腸器のチューブ先端から全体にワセリンを付ける。
⑦肛門部を開きチューブをゆっくりと回しながら
呼気に合わせて5~6㎝挿入する。
息を吐く時に肛門括約筋の緊張が緩み挿入がスムーズになる。
⑧ゆっくりとグリセリン液を注入し、注入が終わったら
チューブを静かにゆっくりと抜去する。
⑨1~3分間排便を我慢するように説明し肛門部を圧迫する。
状態によってはグリセリン液の注入直後に排泄の準備を必要とする場合もある。
⑩浣腸後は腹痛、腹部膨満感などの症状の有無、程度を観察し、顔色も確認する。
<注意事項>
・歩行が可能でもトイレでの浣腸は挿入時の体位で
腸穿孔を起こす事故報告があるのですすめない。
・排便後の急激な血圧低下の可能性もあるため浣腸液の注入後は
ナースコールを渡す、声かけをするなど状態を確認することが必要である。
・チューブ挿入時に抵抗がある場合には無理に挿入しないで
2~3㎝抜いて回転させながら再挿入する。
それでも抵抗があり痛みを訴える場合には宿便、
痔、直腸狭窄などが考えられるため無理には挿入しない。
2012-01-12 15:37
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0