スキンケア・湿布・目薬 [マニュアル]
老人の皮膚とスキンケアについて
冬になると高齢者の下腿や腰部の皮膚がカサカサしてくる。
この状態を老人性乾皮症といい、60歳以上の人のほとんどは乾皮症である。
老人では皮脂量と角層細胞間脂質、および天然保湿因子が減少している。
表皮は委縮しているが角層細胞は大きくなり古くなった角層細胞が厚くなっている。
そのため老人の皮膚は外気の感想や暖房器具による湿度の低下に適応できず
乾皮症になりやすい。乾燥した角層はしなやかさを失い、容易に大小の亀裂が生じ、
刺激物質や環境アレルゲンが侵入し湿疹反応を引き起こし痒みがでると考えられる。
老人は乾燥しやすいために脱脂力のある洗浄剤は必要なく、低刺激性のものを
使用しやさしく洗うことが重要である。清潔のスキンケアのあとは乾燥に対する
スキンケアを行う。特に秋から春にかけては保湿製剤を積極的に使用し
乾皮症から湿疹化しないよう注意が必要である。
<軟膏処置の注意事項>
① 皮膚に軟膏が残っている場合は、ぬるま湯で洗い流し、
清潔なガ-ゼなどで水分をふき取るか乾かすかしてから塗りましょう。
また軟膏によってはオリ-ブ油で残っている軟膏をふき取るなどの処置が必要です。
② 眼軟膏以外は、目や目の周りには使用しないでください。
② 使用方法(どのくらいの量を塗るか、1日何回塗るか、塗った部分を
包帯やガ-ゼで覆った方がよいか、など)は、よく確認しておきましょう。
<軟膏処置の方法>
1.軟膏の塗り方には次の3通りがあります。
<単純法>:最も一般的な方法です。軟膏を指の腹に少量とり、
病変部にできるだけ刺激を与えないようにして薄くのばします。
軟膏を塗るときには、つい皮膚をこすって強い刺激を与えやすいものです。
なるべく皮膚を刺激しないように気をつけながら、まんべんなく塗ることが大切です。
通常、塗った部分には包帯を用いて保護するか、
洗いざらしの衣類を着用するようにしてください。
<重層法>:おもにステロイド剤入りの軟膏を塗る方法です。
病変部に薄くステロイド剤を塗り、その上にガ-ゼあるいはリント布に
薄くのばした古くから使用されている軟膏(亜鉛化軟膏など)を重ねて、
包帯をします。この方法は単純法より治療効果を発揮します。
<密封法>(ODT法):とくに、ステロイド剤入りの軟膏に用いられ、
重層法よりさらに治療効果が認められています。単純法より
やや厚め(0.5~1mm程度)にステロイド剤を塗り、その上を
ポリエチレンフィルム(サランラップなど)で覆います。
密封することにより高濃度のステロイドが吸収されますので、
湿潤したり(じくじくしている)、
肥厚(皮膚が厚ぼったくなっている)のある病巣に適しています。
2.クリ-ム:軟膏の単純法に準じ、病変部に刺激を与えないように、薄くのばして用います。
3.ロ-ション、スプレ-:ロ-ションは、よく振ってから用います。
スプレ-は、使い過ぎないように指示をよく守ってください。
冬になると高齢者の下腿や腰部の皮膚がカサカサしてくる。
この状態を老人性乾皮症といい、60歳以上の人のほとんどは乾皮症である。
老人では皮脂量と角層細胞間脂質、および天然保湿因子が減少している。
表皮は委縮しているが角層細胞は大きくなり古くなった角層細胞が厚くなっている。
そのため老人の皮膚は外気の感想や暖房器具による湿度の低下に適応できず
乾皮症になりやすい。乾燥した角層はしなやかさを失い、容易に大小の亀裂が生じ、
刺激物質や環境アレルゲンが侵入し湿疹反応を引き起こし痒みがでると考えられる。
老人は乾燥しやすいために脱脂力のある洗浄剤は必要なく、低刺激性のものを
使用しやさしく洗うことが重要である。清潔のスキンケアのあとは乾燥に対する
スキンケアを行う。特に秋から春にかけては保湿製剤を積極的に使用し
乾皮症から湿疹化しないよう注意が必要である。
<軟膏処置の注意事項>
① 皮膚に軟膏が残っている場合は、ぬるま湯で洗い流し、
清潔なガ-ゼなどで水分をふき取るか乾かすかしてから塗りましょう。
また軟膏によってはオリ-ブ油で残っている軟膏をふき取るなどの処置が必要です。
② 眼軟膏以外は、目や目の周りには使用しないでください。
② 使用方法(どのくらいの量を塗るか、1日何回塗るか、塗った部分を
包帯やガ-ゼで覆った方がよいか、など)は、よく確認しておきましょう。
<軟膏処置の方法>
1.軟膏の塗り方には次の3通りがあります。
<単純法>:最も一般的な方法です。軟膏を指の腹に少量とり、
病変部にできるだけ刺激を与えないようにして薄くのばします。
軟膏を塗るときには、つい皮膚をこすって強い刺激を与えやすいものです。
なるべく皮膚を刺激しないように気をつけながら、まんべんなく塗ることが大切です。
通常、塗った部分には包帯を用いて保護するか、
洗いざらしの衣類を着用するようにしてください。
<重層法>:おもにステロイド剤入りの軟膏を塗る方法です。
病変部に薄くステロイド剤を塗り、その上にガ-ゼあるいはリント布に
薄くのばした古くから使用されている軟膏(亜鉛化軟膏など)を重ねて、
包帯をします。この方法は単純法より治療効果を発揮します。
<密封法>(ODT法):とくに、ステロイド剤入りの軟膏に用いられ、
重層法よりさらに治療効果が認められています。単純法より
やや厚め(0.5~1mm程度)にステロイド剤を塗り、その上を
ポリエチレンフィルム(サランラップなど)で覆います。
密封することにより高濃度のステロイドが吸収されますので、
湿潤したり(じくじくしている)、
肥厚(皮膚が厚ぼったくなっている)のある病巣に適しています。
2.クリ-ム:軟膏の単純法に準じ、病変部に刺激を与えないように、薄くのばして用います。
3.ロ-ション、スプレ-:ロ-ションは、よく振ってから用います。
スプレ-は、使い過ぎないように指示をよく守ってください。
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