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舌根沈下のとき [ターミナルについて]

ターミナルの時だけではないけれど、

舌の筋が脱力したり、緊張しすぎて

固くなってしまったりすることで

舌が喉の奥のほうに落ち込む現象がおきます。


その時にどんなことができるか。


病院だったら一番確実なのは気管挿管して

気道確保することですが、施設ではそうはいきません。


肩の下にタオルを丸くして入れて首を後屈させたり

側臥位にして喉の奥に舌が落ち込むのを防ぎ、

気道確保すること。

エアウェイという、口や鼻から筒状のものを挿入して

気管の入り口のふたのところまでの気道を

確保するものもあります。

あとは、観察を頻回にして異常の早期発見で

舌が落ち込んでしまうところを引っ張り出す、

舌鉗子という道具もありますが、これは少し

乱暴な感じがするので、手袋をして

指でそっと舌を手前に引き出してあげることが

できると良いかと思います。

医療的には観察しやすい部屋への移動など

できることはしてほしいと思いますが、

生活の場では安易に部屋を変えることもできず、

奥のほうの部屋で何回も訪室しなくてはいけなかったり

部屋の扉をあけておいても通りすがりに顔が見えない

位置だったりするので、病院と比べると、観察も

意識して忘れないようにしないと、ついうっかり、

ということがないとは言えません。


ターミナルの場合は大げさにいろいろすることは

少ないと思いますが、他にもいろいろな原因で

舌での気道閉塞の危険は考えられると思います。

その時の状態に応じた対応を、家族ともきちんと

相談して、後悔しないような対応をしていければ、

と思います。



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