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特養でのインシュリンの壁 [いろいろな病気のこと]

看護師が24時間以内特養では、インシュリンを注射している方の

受け入れができない場合も多いと思います。


介護職員ができなくても自己注射ができる方ならよいのではないか、

そう考えられると思いますが、自己注射できる間は良いです、

でも自分で打つことができなくなったらどうしましょう?

その時に施設から療養型など別のところに移動することを

考えることができるでしょうか?


例えば朝1回だけの注射です、と言われ食前でなくても

看護師出勤してからの食後に打つことにしましょう、とします。

それでも難しい、と感じてしまうのは食事量が少ないときや

下痢になってしまった場合の低血糖の心配があるからです。

自宅で家族の判断で注射をやめるのは許されるかもしれませんが

介護職員と言わず、私たち看護職員だって医師の指示がなければ

注射をしない、という判断はできません。

あらかじめ必要なら血糖を測って、数値によってインシュリンの量を

変更できるという指示をもらっておけばよいのかもしれません。

でも、嘱託医師が専門外の科の医師だったらそういう指示を

簡単に出せるとは思えません。

朝方の目覚めが悪くてぼーっとしているとしたら、いつ、だれが

血糖の測定をするのでしょうか?


インシュリンを打たなくてはいけないほどの糖尿病、ということも

受け入れを難しくしてしまうところですが、それだけではなく

今の糖尿病の治療は早いうちからのインシュリン投与で糖尿病を

悪化しないようにしましょう、と内服だけではなく

インシュリン注射を早期に開始する方法もあるようですので

一概にインシュリンを使ってほしくないとは言えない状況だとは思います。


家族とちがう専門職が生活援助をしているということで

家族にできても、職員にはできないということがまだまだあります。

インシュリンを必要とする糖尿病だけが特別ではありませんが

血糖コントロールは悪化すると生命の危険につながりますし、

低血糖かと思って糖分を入れて実は高血糖だったなんて、

血糖測定をしないとわからないことだと思います。


ケアマネージャーさんは家族の要望をきちんと受け入れて

施設を使うことをすすめてくれるのかもしれませんが

施設の都合も頭の中に入れておいていただきたいと思います。

実際に困るのは現場で働く介護職員です。






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