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食べられなくなる時 [ターミナルについて]

嚥下の機能が低下して食事を口にいれても

喉元に送り込まれず、奥に入っても呑み込みができない、

そんな時どこまで頑張るか。

きっと誰もが限界を知りつつも、食べさせなくては、

というプレッシャーに苛まれるのではないでしょうか?


食べられなくなる→胃ろうを作る

そういうことが簡単に選択できるのならそれほど悩まなくても

食べられないものは食べれません、無理ですって言えるかもしれません。

でも、今の時代そう簡単に胃ろうを作るという選択にたどり着きません。

そうなると、施設でできる点滴をときどきするとか、

鼻から管を入れてとりあえずの経管栄養を行うか。

なかなか難しい選択を迫られます。

施設の対応は様々でしょうから、誤嚥の危険があるのなら

経鼻経管を、というところもきっとあると思います。


食べること=生きること?

それはいくら考えても答えは出ないと思いますが、

「食べられないから点滴してもらえませんか?」

と言われても困ってしまうこともあります。

でもそれがなければ生命維持はできません。

とても大事な食べること。



すぐに経口摂取を諦めるのなら簡単ですがそうはできないのが難しいところ。

でも、食べられない原因の嚥下機能の低下、

この場合、頑張って食べさせようとすればするほど

誤嚥をして肺炎のリスクを高めることになりかねません。

介護職にできることって、頑張って食べさせることばかりではありません。

どうして食べられなくなるのか、その原因をきちんと観察して

何が足りないのか、何の機能が低下しているのか、

最善の方法で介助してそれでも無理なのか、

その見極めをすることだと思います。



本当に嚥下機能が低下して、もう無理だという人の経口摂取は

危険だということをきちんと認識して、その上でどういう対応を

していくかということを各施設である程度の方針を

決めておく必要があるのではないでしょうか。


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